当時の占いや予言
国王アンリ2世は、むしろ懐疑的な人だったが、一五五六年にパリにやってきたノストラダムスを呼びだすことに反対はしなかった。
王妃は、3人の息子の未来を知りたがった。
息子たちはプロアに住んでいたので、ノストラダムスは王妃の息子たちに会うために、そこにやらされました。
彼はパリにもどってくると、三人はみな王位につくだろうと予言した。
彼は、真実を知りつくすことは害になるとしばしぼ口にしていた手前、それ以上あけすけにいいたくなかった。
カトリーヌはこの予言を信じたが、ノストラダムスは、三人の息子が、じっさいそうなったように、相ついで同じ王位につくことを意味していたのかもしれない。
ノストラダムスは、宮廷に敵をつくった。
そしてとくに、彼の影響が王妃におよぶことをおそれていた連中からいじめられました。
ある詩人、たぶんベズかジョデルは、この予言者の名前をもじって辛辣な二行連句を書いた。
けれども、翌年アンリニ世が奇妙な事情のもとで死ぬと、あらさがしをしていた連中は、黙ってしまった。
アンリニ世は、妹のマルグリット・ド・フランスとサヴォア公の結婚を祝福していたが、そのとき馬上試合が催されました。
アンリは若いモンゴメリ伯を招いて、槍で一戦まじえようといった。
モンゴメリは、はじめはこの栄誉を辞退したが、ついに王の望みに応じた。
そこで、事故がおきたのです。
このイギリス人の槍が、アソリの黄金のかぶとの網を突き破って王の目を刺し、むごい傷を負わせたのだった。
こうなると、リュク・ゴーリクの警告が思い出されるが、ノストラダムスの『諸世紀』の第一巻第三五節にも、つぎのように書かれています。
若いシシは、老い一ほれたシシを芝生の一騎打でやっつける。
若いシシは、金ぴかの籠にいる老いぼれシシの目を突き刺す。
二個所の傷が一つになって、無惨な死をとげる。
さらに第三巻第五五節には、つぎのように書かれています。
片目がフランスを牛耳るときは、宮廷に大騒動がもちあがる。
プロア公はその友を殺害し、王国の病気は治るが、疑いは倍加する。
瀕死の「片目」のために悶着がおきたことは、宮廷のだれもが知っていました。
アンリは、その傷がもとでまもなく死んだ。
しかしその他の個所は、どういう意味だろうか・・・。
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